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共栄衡器株式会社


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ハカリの「検定付き」と「検定無し」とは?



「はかり」には何故 「検定付き」と「検定無し」があるの?


 「はかり」の「検定付き」とは、「取引」または「証明」行為で使用する場合に「検定付き」を使用しなくてはいけないという法律があります。


 「検定付き」の「はかり」は「特定計量器」とも言います。「取引」または「証明」行為で使用している「検定付き」の「はかり」は2年に1回の「定期検査」を受けないといけないという義務があります。「定期検査」は時期は地域で決まっており、偶数年あるいは奇数年の○月という形で決めております。例えば、弊社の東京都足立区は偶数年の9〜12月となっておりますが、隣の東京都葛飾区では奇数年の10〜12月というように近くでも時期が全く違っております。「定期検査」の方法や時期は地元の広報誌に掲載されます。(管轄する計量検定所にお尋ね下さい)


 「検定無し」の「はかり」は決して悪い「はかり」ということではありません。「取引」または「証明」行為での使用でない(材料の配合や研究・検査で使用する)のに「検定付き」の「はかり」を購入すると故障した際に次のようなデメリットがあります。


1)「検定付き」の「はかり」で誤差があった場合、修理や調整するにはメーカーに出さなくては

  いけません。何故ならメーカー以外での修理・調整が法律で禁止されているからです。

  また、修理や調整の内容によっては「再検定」を受ける必要が出てきます。

  よって費用も日数も掛かりますので、故障をすると長期間使用できなくなる恐れがあります。


2)表示器と計量台が別々に販売されていて組み合わせて使用する機種(ひょう量が300kg以上の

  大型計量器に多い)の場合、表示器あるいは計量台が故障して修理も出来なくなった際に、

  「検定無し」であれば故障した片側を新規に交換して重量調整後に使用可能となっておりましたが、

  「検定付き」の場合は重量調整後に検定を受けたときの組み合わせが分かるように「合い番号」が

  各々に付されているので片側のみを交換することが出来ません。

  また、検定を受けたときの「検定証印」が表示器または計量台の銘板に刻印されておりますので、

  「検定証印」が刻印されている片側を新規に交換してしまうと「検定証印」がなくなってしまいます。

  この場合、修理して「再検定」を受けるか、表示器と計量台を一緒に「検定付き」に交換する必要があります。

  表示器または計量台のみ検定を受けることは出来ません。

  但し、「検定付き」を購入されても「取引」または「証明」行為で使用されない場合は、

  故障した片側のみ新規に交換して重量調整後に「検定無し」として使用することが出来ます。


 同じ機種で「検定付き」と「検定無し」がある場合がありますが、「検定付き」の方が目盛が粗い場合があります。これには理由がありまして、「検定付き」は2年に1回の検査を受ける場合が多いので、簡単に修理や調整が出来ない分、目盛を粗くして見た目の誤差を出来るだけ少なくしております。


 例えば、同じ機種(シリーズ)でひょう量が3kgで目盛が2gの「検定付き」の「はかり」と、ひょう量が

3kgで目盛が1gの「検定無し」の「はかり」があったとします。

構造的にはほぼ同じですので、この「はかり」が経年劣化で4gの誤差が出たとしたときに、目盛が1gの場合は「4目盛の誤差」ということで定期検査が「不合格」になってしまいますが、目盛が2gであれば「2目盛の誤差」ということで「合格」になります。

 4gの誤差が取引に大きく影響してくるということであれば目盛を1gにして「不合格」になった場合は修理するか新品に買い換えるなどしていただければよろしいと思いますが、4gの誤差が取引にさほど影響がなければ目盛を2gやその上の5gにした方が同じ機種であれば「不合格」になる確率は減ります。同じ機種で「検定付き」の「はかり」の目盛が粗くなるのは、経年劣化で誤差が出たとしても出来るだけ定期検査で「不合格」にならないで長く使っていただくためでもあるのです。


 また、「検定付き」の「はかり」の目盛を細かくすると、メーカーは使用場所ごとの重力加速度に合わせて重量を調整して在庫しておく必要があります。目盛を粗くすると使用できる重力加速度の範囲が広くなり、その分在庫の種類を少なくすることが出来ます。

 例えば、目盛を細かくする(分解能6000分の1)ことで北海道から沖縄県まで16地域の重力加速度で調整をしなくてはいけないので同じ機種で16種類の在庫が必要になりますが、目盛を2倍粗くする(分解能3000分の1)ことで8地域(種類)で済むことになります。もっと目盛を粗く(分解能800分の1以下)すれば1種類で日本全国で使用可能になります。


 「検定無し」の「はかり」の取扱説明書には調整方法が書かれている場合が多いですので、誤差が出たら分銅での確認や調整をしながら使用するというのが長く正確に計れる使い方です。「検定無し」の「はかり」は特に計量法の規制を受けませんので「はかり」の構造に合わせて目盛を細かくすることができるのです。


 「検定付き」と「検定無し」は「はかり」の”良し””悪し”を決めるものではありません。ご不明な点は是非ご相談下さい。

2017.06